味の素 工場
味の素エンジニアリング様
◇ 「食」の安心・安全を工場設備面から支える
味の素エンジニアリング株式会社(以下、AJEC)は、味の素グループの総合エンジニアリングサービス企業です。味の素グループは、100年以上の歴史を持つ、日本創業のグローバル食品メーカーであり、「私たちは地球的な視野に立ち、「食」と「健康」そして、明日のよりよい生活に貢献」をミッションとしています。現在、調味料、加工食品、飲料、医薬品、アミノ酸、化成品などの多様な製品が、22カ国・地域に展開する119工場で製造され、130カ国・地域で販売されています。
AJECは1973年の創業。味の素グループの一員として、食品工場建設に関わる、建築から製造設備、電気、制御、物流に至るまでの総合エンジニアリングサービスを手掛けています。近年は、「食」で培った豊富な経験と実績をもとに、医薬やファインケミカル分野などに対しても、最適なエンジニアリングサービスを提供しています。
◇ 既存タンクからステンレスパネルタンク2基に更新
AJECでは2016年に、顧客企業の純水タンクの老朽化に伴い、新規タンクの設置を実施することとなりました。このプロジェクトを担当した、川崎事業所エンジニアリング部第1グループ主任の藤方幸良氏は、今回のタンク導入に当たり重視した点について、こう述べています。
「既存のタンクは、円筒縦形の1000kLと300kLが1基ずつでした。
今回の更新では、必要量や使いやすさを検討して、400kLのステンレス製パネルタンクを2基としました」
タンクの選択肢として、FRP・ボルト形、ステンレス・ボルト形など、複数のタイプがあった中で、ベルテクノ製のステンレススチールパネルタンクを選んだ理由について、藤方氏は次のように語っています。
「ベルテクノのパネルタンクであれば、ベルテクノ工場内での組み立てによって予めブロック状に溶接した側板を使うことができます。そのため、ゼロから現地で組み立てるボルト形などと比べて、工期が短くなります。今回は、着工から8カ月以内でお客様に引き渡し、という時間的制約があったので、短納期が可能であるパネルタンクを選びました」
◇ 今も保たれるステンレスの輝き
こうして、ベルテクノ製ステンレスパネルタンクの採用が決まり、2016年4月に着工。引き渡しは12月と、この間、8カ月。基礎工事の期間を除いた所要期間でみると、わずか1カ月半です。「思っていた以上の短納期で、見る見るうちに完成しました」と、藤方氏は驚きを隠せない様子で述べています。
さらに、こう続けます。「漏れテストは1m間隔で水位を上げて水張りの漏れ確認を行い、漏れなしを実際に自分の目で確認できたときは、感慨無量でした」
タンクが完成し、運転が始まって半年。現在の状況について、藤方氏はこう締めくくりました。「純水タンクとして、問題なく運転しております。半年後の現在も、タンクの輝きが設置時と同様に保たれていて、質・外観とも、たいへん満足しています」
味の素エンジニアリング株式会社: http://www.ajieng.co.jp
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タンクは、すべて完成品しか納入できませんか?
トラック、トレーラー等で搬入可能の場合は、工場組立となりますが車載可能サイズ以上、
若しくは室内等の小さくても搬入が困難な場合は、現場組立も可能です。 -
ステンレス配水池の材料は、どうやって決めるのですか?
当社で取り扱うステンレス材は、多種に渡りますので、最寄営業所へお問い合わせ下さい。
Ex)飲料用のパネルタンクで国土交通省仕様であれば、
SUS329J4L+SUS444という組合せとなります。 -
古いタンクを取り換えることは可能ですか?
FRP等の異なる材料においても、取り換えは可能です。
固定ボルト等の仕様の異なる点は、現地調査をさせて頂き、
既存に合わせた設計をさせて頂きますので心配ありません。