
設置場所をフリーに設計でき、
衛生的な密閉式膨張タンクは
ランニングコストが低く、
経済的です。
使用すべき膨張タンクの容積は、配管システムにより決定されます。 以下手順により最適な膨張タンクを選定してください。
システム水量は、逆支弁以後のボイラー、貯湯槽、配管等全ての保有水量とします。
システム内のボイラー、熱交換器等の最高使用温度を採ります。
システムに補給する給水温度を採ります。一般的には5℃~10℃です。
システム内のボイラ・貯湯槽などの最高使用圧力ですが、具体的にはシステムに取り付けた安全弁のセット圧力を採ります。
システムに補給する給水圧力を言いますが、減圧逆支弁により下記に調節し、必要以上に高くしないで下さい。
この圧力が高くなると後述の最大許容圧力(△P)が小さくなり、大きな膨張タンク(Vt→大になる)が
必要となります。
※補給水圧力≧システム最高位での高さ(圧力換算)+最高位器具での必要圧力
システムに補給する給水温度を採ります。
(予圧圧力は圧力ゲージにて測定するので、絶対圧力でなくゲージ圧力を使用します。)
計算値(必要容積)より大きな[プラダ容積・膨張タンク容積]を有する型式を選定する。
膨張タンクは、空調システムや給湯システムなどで発生する膨張水を吸収する目的で設置されます。
近年では、従来の開放型に変わり、設置場所に制限のない密閉型も御利用頂いております。
密閉式膨張タンクには、以下の特長があります。
1. 直接外気に触れないので衛生的である。
2. 補給水口が不要である。
3. 屋内設置ができるため、寒冷地においても凍結の心配がありません。
当社の密閉式膨張タンクは、本体(シェル)材質は耐久性に優れたSUS304製と低コストのSS製の2タイプがあり、
お客様のニーズに合わせて選択できます。
密閉式膨張タンク内のブラダは消耗品です。使用頻度によっては劣化に差が出ます。
また、異常加圧等によっても破損が生じます。
破損した場合には、交換作業が可能ですので、弊社まで御連絡頂きますよう御願い申しあげます。
トラック、トレーラー等で搬入可能の場合は、工場組立となりますが車載可能サイズ以上、
若しくは室内等の小さくても搬入が困難な場合は、現場組立も可能です。
当社で取り扱うステンレス材は、多種に渡りますので、最寄営業所へお問い合わせ下さい。
Ex)飲料用のパネルタンクで国土交通省仕様であれば、
SUS329J4L+SUS444という組合せとなります。
FRP等の異なる材料においても、取り換えは可能です。
固定ボルト等の仕様の異なる点は、現地調査をさせて頂き、
既存に合わせた設計をさせて頂きますので心配ありません。