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  • 2014.05.07第3部 10,000m³ ステンレス角型配水池について

    4.壁自立型配水池のメリット

    (1)水平材がないので、配水池内に開放感があり、保守・点検には便利である。

    (2)水平材がないので、水平材同士または水平材と鉛直材の交差点の数は大幅に減少し、

    溶接時間の短縮を図れ、建設コストダウンが可能となった。

    (3)今回の10,000m³配水池を同じ条件下で、

    仮にトラス構造で設計した場合は内部補強材が1.3倍、ラーメン構造の場合は

    3.0倍以上の内部補強材が必要であり、大容量配水池では、内部

    補強材重量の大幅な削減が可能となり、配水池の建設費を大きく削減できた。

    5.まとめ

    ステンレス配水池は、その耐震性、経済性、美観、衛生性、フリーメンテナンス性など

    多くのメリットが評価され、自治体で採用が進んでいる。

    しかし、現在のところでは、複数メーカーが独自の構造を持ってこれに対処するのみで、

    体系的にその構造を網羅されてはいない。容量や

    高さなどが大型化するに従い、構造物として一つの指針が持たれるべきであろう

    と思われる。本稿がこの問題への一つの機運への一石を投じることになれば幸いである。

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