2.2 滞留エリア解消機能
配水池は、水位変動範囲が小さく滞留エリアが生じる恐れがある。従来
の2槽式配水池は、流入水が二分割し各槽を通過してから再び合流する並
列運転を採用するに対して、新型配水池は直列運転を採用するため、各槽
を通過する平均流量が2倍に大きく、槽内の流速分布が大きく改善される。
更に、通常、配水池を通過する流速が 1m/s 以下である。これに対して
前述のサイフォン流はその流速が式Vmax = √2gh (水頭損失を省略)に
より求められ、例えば、A 槽と B 槽の水位差h=1.0m とすれば、
Vmax=4.4m/sが得られる。実際配水池では、最大水位差hは中水位(M.W..L)
の設定でコントロールできるし、最大水位差の発生時間帯も予知できるの
で、定期的な(例えば週1回)吸気弁の自動開閉により通常流速の4倍、
またはその以上のサイフォン流を発生させる方法を用いて、槽内の貯水の
攪拌を行えば槽内の滞留エリアを完全に解消することができる。
図2に流速が遅いA槽内の流速分布のシミュレーション結果を示してい
る。統計計算によれば、運転方法が直列運転に変えれば、3 倍以上の槽内
平均流速が得られ(図2(a)と図2(c)を比較)、更にサイフィン流を発生さ
せれば、10倍以上の槽内平均流速が得られることが明らかになった(図2
(a)と図2(c)を比較)。
トラック、トレーラー等で搬入可能の場合は、工場組立となりますが車載可能サイズ以上、
若しくは室内等の小さくても搬入が困難な場合は、現場組立も可能です。
当社で取り扱うステンレス材は、多種に渡りますので、最寄営業所へお問い合わせ下さい。
Ex)飲料用のパネルタンクで国土交通省仕様であれば、
SUS329J4L+SUS444という組合せとなります。
FRP等の異なる材料においても、取り換えは可能です。
固定ボルト等の仕様の異なる点は、現地調査をさせて頂き、
既存に合わせた設計をさせて頂きますので心配ありません。