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  • 2014.05.21第3部 電気制御を必要としない 常時滞留水解消機能付と非常時貯水確保機能付の新型配水池

    2.2 滞留エリア解消機能

    配水池は、水位変動範囲が小さく滞留エリアが生じる恐れがある。従来

    の2槽式配水池は、流入水が二分割し各槽を通過してから再び合流する並

    列運転を採用するに対して、新型配水池は直列運転を採用するため、各槽

    を通過する平均流量が2倍に大きく、槽内の流速分布が大きく改善される。

    更に、通常、配水池を通過する流速が 1m/s 以下である。これに対して

    前述のサイフォン流はその流速が式Vmax = √2gh (水頭損失を省略)に

    より求められ、例えば、A 槽と B 槽の水位差h=1.0m とすれば、

    Vmax=4.4m/sが得られる。実際配水池では、最大水位差hは中水位(M.W..L)

    の設定でコントロールできるし、最大水位差の発生時間帯も予知できるの

    で、定期的な(例えば週1回)吸気弁の自動開閉により通常流速の4倍、

    またはその以上のサイフォン流を発生させる方法を用いて、槽内の貯水の

    攪拌を行えば槽内の滞留エリアを完全に解消することができる。

    図2に流速が遅いA槽内の流速分布のシミュレーション結果を示してい

    る。統計計算によれば、運転方法が直列運転に変えれば、3 倍以上の槽内

    平均流速が得られ(図2(a)と図2(c)を比較)、更にサイフィン流を発生さ

    せれば、10倍以上の槽内平均流速が得られることが明らかになった(図2

    (a)と図2(c)を比較)。

    スクリーンショット(2013-11-15 18.39.53)

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