3.3 内部補強工
1枚の縦型組立てばりの重量は約800kgで、クレーンにより所定場所に運び、
側壁に溶接により連結した。
各縦型組立てばりの水平度及び鉛直度を確保するため、
連結作業はレーザー測定装置を用いて測定しながら行った。
片面の縦型組立てばりを設置完了後、数段の横材を用いてこれらの
縦型組立てばりを連結した。
3.4 天井工
天井は梁と柱材により支持する構造である。天井工は3mビーチのパイプ状柱材、
天井より1m下がりの位置に設置の梁材の順番で行った後、梁材の水平面において、
X、Y方向に沿って1m間隔で支柱を設置した。天井工は側壁工と同様、
ブロック化してからクレーンにより吊り上げて組立てを行った。
4.おわりに
(1)壁自立型構造の配水池は、従来構造に比べてブロック化して
組立て工事を進めることができるので、品質の確保が出来ると同時に、
施工期間が約半分出来、大幅な短縮が可能である。
(2)壁自立型構造の配水池は、従来構造に比べて水平材を設置しないので、
材料を大幅に削減出来、内部スペースを大きく確保でき、維持管理の面で大きな
メリットとなる。
大型角型配水池は、敷地への順応性、耐震性、衛生性に優れているので、
今後も水道施設として益々に重要な役目を果していくと期待されている。
しかし、同じ角型タンクでも、容量が大きくなると
力学特性が異なってくるため、従来の小型角型タンクの設計方法は
必ずしも適切とは限らない。
大型角型配水池に見合う最適構造に関する研究が今後の重要な課題である。
また、工期短縮、作業性の向上を図れる大型角型配水池の
組立て工法の研究も重要な課題であると考えられる。
本配水池の設計、施工に当たり、徳島県松茂町様をはじめ、
関係各位に多大なご指導ご協力を
いただいたことを付記して感謝いたします。
トラック、トレーラー等で搬入可能の場合は、工場組立となりますが車載可能サイズ以上、
若しくは室内等の小さくても搬入が困難な場合は、現場組立も可能です。
当社で取り扱うステンレス材は、多種に渡りますので、最寄営業所へお問い合わせ下さい。
Ex)飲料用のパネルタンクで国土交通省仕様であれば、
SUS329J4L+SUS444という組合せとなります。
FRP等の異なる材料においても、取り換えは可能です。
固定ボルト等の仕様の異なる点は、現地調査をさせて頂き、
既存に合わせた設計をさせて頂きますので心配ありません。