2.減圧機能付き緊急遮断弁の概要
図2に示すように、同弁は主に流入口に設置するバタフライ式フロート弁、
流出口上方に設置する回転式中空ゲート、及びそれらを格納する容器から構成する。
同弁の使用方法として、図3に示すように高低差のある配水池と
給水区域の間の管路途中に設置する。
同弁では、給水区域への配水量、すなわち同弁の流出量 QOUTが住民の生活パターンに
関係して時間帯によって変化するがその最大流出量MAXQOUTが最大時間配水量となる。
地震等の緊急時、配水池の貯水を確保するために遮断弁を作動させる閾値、過流量
AQOUTが一般に式(1)に示すように最大流出量MAXQOUTの倍数αで表示する。
一方、同弁では、配水池からの流入量 QINがバタフライ式フロート弁の開度に制御され、
その最大流入量MAXQIN が調整弁に制御される。図3から分かるように、
この最大流入量MAXQINが配水池の水位にも影響される。
同弁を過流量遮断弁として機能させるには、低水位時の最大流入量MAXQINLが
最大流出量MAXQOUTより大きく、高水位時の最大流入量MAXQINHが過流量
AQOUTより小さくなるように調整弁を調整しておく必要がある。
すなわち、管路圧損を無視すれば、式(2)、式(3)が成立する。
トラック、トレーラー等で搬入可能の場合は、工場組立となりますが車載可能サイズ以上、
若しくは室内等の小さくても搬入が困難な場合は、現場組立も可能です。
当社で取り扱うステンレス材は、多種に渡りますので、最寄営業所へお問い合わせ下さい。
Ex)飲料用のパネルタンクで国土交通省仕様であれば、
SUS329J4L+SUS444という組合せとなります。
FRP等の異なる材料においても、取り換えは可能です。
固定ボルト等の仕様の異なる点は、現地調査をさせて頂き、
既存に合わせた設計をさせて頂きますので心配ありません。