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  • 2014.04.09第2部 配水池の死水を回避する運転方法の提案

    2.検討方法とその条件

    配水池の貯水の滞留傾向の評価は、池内貯水の平均流速、入れ替わり性能及び水理学的な

    平均滞留時間等を用い行われるのが一般である。このために、直列運転と並列運転の場合の

    配水池の入れ替わり特性について等身大モデル(20×10×5m 1000m3)を構築し 3 次元数値

    解析を用いてシミュレーションを行った。解析に用いるソフトはcosmos/Floworks2001で、

    解析方法は時間依存型の定常流法である。定常流流量は83m3/hとした。

    また、直列運転と並列運転の場合の配水池の新規水の水理学的な平均滞留時間について縮小模型を用い

    て水理実験を行った。

    3.結果の比較

    図 2 には直列運転と並列運転の場合の配水池内における貯水の流速分布の解析結果を示す。同図では流速

    の速さは色で表示し色が赤いほど流速が速くなる。図2の解析結果から並列運転(図2-a)と比較して直列運

    転(図2-b)の場合は、流速分布が明らかに速いことがわかった。

    図 3 には直列運転と並列運転の場合の配水池内における貯水の入れ替わり特性の解析結果を示す。それぞ

    れに対して図中の数字で表示する四つの置換倍率の場合の混合状況を示し、各図では新規水は赤色で初期水は

    青色で表示し2 者の混合割合については色の赤いほど新規水の割合が多くなる。図3 の解析結果から並列運

    転(図3-a)と比較して直列運転(図3-b)の場合は、低い置換倍率(0.04、0.21)では新規水の割合が低いものの、

    高い置換倍率(0.83、2.23)では新規水の割合が逆に多くなって、より少ない新規水の流入量で初期水が置換さ

    れることがわかった。

    また、直列運転と並列運転の場合の配水池の水理模型実験により、並列運転と比較して直列運転の場合は、

    新規水の水理学的な平均滞留時間が約1.2倍長くなったことから、初期水が効率よくと置換されることがわか

    った。

    スクリーンショット(2013-11-12 19.17.33)

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