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  • 2014.03.19第2部 配水池の停滞水の効果的な解消法

    3.実寸配水池の流速分布特性

    図2に実寸配水池内の流速分布(上部・下部の二つの水平断面)の数値流体解析の結果

    を示す。図2(a)の迂回板法では、槽1の流速が速いのに対して、ほかの槽の流速が顕著に

    遅くなる。また迂回板より流速の速い蛇行水路が形成され、それ以外の水域で流速が遅く、

    全体が不均一な分布となることがわかった。一方、図2(b)の有孔壁法では、迂回板法に比

    較して、すべての槽の流れが速く、ほぼ一様な流速分布を呈したことがわかった。なお迂

    回板法に比較して、有孔壁法は平均速度約3.1

    4.縮小水理模型の入れ替わり性能

    初期水が入った水理模型に流入口から新規水を流入させた場合、流出口における新規水濃度推移の数値流体

    解析結果及び水理模型実験結果を図3に示す。図3(a)の解析結果から迂回板方法では、新規水濃度が置換倍率

    約0.3倍で上昇し置換倍率約2.28倍で90%に至ることに対して、有孔壁方法では、新規水濃度が置換倍率約0.4

    倍で上昇し最初に上昇が遅いが、その後加速し、置換倍率約1.48倍で両者の初期水濃度が逆転しているから、

    換倍率約1.81倍で前者より早期に90%に達成する。図3(b)の測定結果は図3(a)の

    解析結果は完全一致するわけではないが、同じ傾向を呈することがわかった。以上の

    結果から迂回板法の池内の入れ替わり性能に偏りが存在することに対して、有孔壁

    法は、入れ替わり性能は偏りが少なく池内の初期水が効率よく置換されると考えられる。

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