4.壁自立型配水池のメリット
(1)水平材がないので、配水池内に開放感があり、保守・点検には便利である。
(2)水平材がないので、水平材同士または水平材と鉛直材の交差点の数は大幅に減少し、
溶接時間の短縮を図れ、建設コストダウンが可能となった。
(3)今回の10,000m³配水池を同じ条件下で、
仮にトラス構造で設計した場合は内部補強材が1.3倍、ラーメン構造の場合は
3.0倍以上の内部補強材が必要であり、大容量配水池では、内部
補強材重量の大幅な削減が可能となり、配水池の建設費を大きく削減できた。
5.まとめ
ステンレス配水池は、その耐震性、経済性、美観、衛生性、フリーメンテナンス性など
多くのメリットが評価され、自治体で採用が進んでいる。
しかし、現在のところでは、複数メーカーが独自の構造を持ってこれに対処するのみで、
体系的にその構造を網羅されてはいない。容量や
高さなどが大型化するに従い、構造物として一つの指針が持たれるべきであろう
と思われる。本稿がこの問題への一つの機運への一石を投じることになれば幸いである。
トラック、トレーラー等で搬入可能の場合は、工場組立となりますが車載可能サイズ以上、
若しくは室内等の小さくても搬入が困難な場合は、現場組立も可能です。
当社で取り扱うステンレス材は、多種に渡りますので、最寄営業所へお問い合わせ下さい。
Ex)飲料用のパネルタンクで国土交通省仕様であれば、
SUS329J4L+SUS444という組合せとなります。
FRP等の異なる材料においても、取り換えは可能です。
固定ボルト等の仕様の異なる点は、現地調査をさせて頂き、
既存に合わせた設計をさせて頂きますので心配ありません。