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  • 2014.04.23第1部 10,000m³ ステンレス角型配水池について

    1.はじめに

    ステンレス配水池は水道分野の施設として登場してから日が浅いが、加速的にその実績を伸ば

    している。形状的には、円筒型、角型(矩形)があるが圧倒的に角型が多い。ステンレス配水池

    の容量として採用されてきたのは、1,000m³

    以下の比較的小型のものが大部分を占めてきていたが、年々大型化する傾向にある。

    角型配水池は、円筒型と異なり壁だけでは構造物として成り立たないので、内部補強材が不可

    欠である。この内部構造については、一般にトラス構造・ラーメン構造などがありメーカーに

    よって基本構造の採用は異なっているのが現状である。しかし、配水池自体が比較的小型の

    場合は、さしたる問題もないと思われるが、10,000 m³

    クラスの大型構造物となった時、従来とは全く異なった考え方で

    その設計にのぞまなければならないので、以下に紹介をしたい。

    2.壁自立型角型ステンレス配水池

    今回の配水池に採用した新構造の概要は、以下の通りである。

    図1に示すように、配水池は、寸法:48×24×10 Hm 、満水水位:9.7m、有効容量:

    10000m³の2池式角型配水池である。同配水池の最大特徴として、対向の側壁を連結

    する水平材を用いないことと、側壁の補強の為に壁際に縦置きトラスばりを設置することであ

    る。即ち、片側の壁が独立した壁自立型補強方式となっている。また、天井の積載・積雪

    荷重を支える為、3m間隔で鋼管柱を設置し、縦置きトラスばり脚部の浮き上がりを防

    ぐ為、アンカーボルトを基礎に直接に埋め込んだ。

    スクリーンショット(2013-11-15 17.21.51)

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