1.はじめに
96.7%(H15年3月31日現在)という水道の高普及率を迎えた現在、配水池の整備においては質的な向上
がますます期待されている。緊急時における貯水確保のため、流入管には従来から、図 1 に示す幾つかの方
法がある。方法Aでは、ウォータハンマーを回避するために高性能な逆止弁を、更にメンテナンスのためにピ
ットなどを必要とし高額となる。方法Bでは、簡単且つ安価で最も採用されているが、流水音の発生、気相部
への塩素の余分な揮散(曝気)、さらに不都合な流況による停滞エリアの形成など問題となるケースが多い。
方法Cでは、方法 B に比較して、流水音の発生や停滞エリアの形成を抑制するが、空気孔の設置を必要とす
るため、気相部への塩素の余分な揮散の問題が依然として残る。また、流入管の延長が長くなり、特に大口径
の場合不経済となりがちである。
2.フロート式逆流防止弁の構造及び作動原理
これらの問題をクリアするために、研究と実験の繰り返しにより、フロート式逆流防止弁を開発した。
同弁は、配水池の流入管端部に設置するもの(図1に参照)で、連結フランジ、ガイドバー、液体クッション
機能付のストッパー及び、最も重要な部品であるフロートから構成されている。図2にフロート式逆流防止弁
の作動状況を示す。通常時に流入水を導入する場合は、フロートが流入水によって押し上げられ、ストッパー
位置に止まり、水がスムーズに入ることができる。緊急時に流入管破損が発生した場合は、フロートが水圧に
よって流入管端部に押し付けられ、逆流を防止する。
3.フロート式逆流防止弁に関する実験方法及び実験結果
フロート式逆流防止弁の性能を評価するために、モデルを作成した。図3にモデルの原理図を、図 4 にモ
デルの実物写真を示す。このモデルでは、表1に示すように、仕切弁1・仕切弁2・ポンプの状態の組み合わ
せにより、フロート式逆流防止弁の諸水理状態をシミュレーションできる。
トラック、トレーラー等で搬入可能の場合は、工場組立となりますが車載可能サイズ以上、
若しくは室内等の小さくても搬入が困難な場合は、現場組立も可能です。
当社で取り扱うステンレス材は、多種に渡りますので、最寄営業所へお問い合わせ下さい。
Ex)飲料用のパネルタンクで国土交通省仕様であれば、
SUS329J4L+SUS444という組合せとなります。
FRP等の異なる材料においても、取り換えは可能です。
固定ボルト等の仕様の異なる点は、現地調査をさせて頂き、
既存に合わせた設計をさせて頂きますので心配ありません。