3.施工
3.1 縦型組立ばりの工場製作と搬入
壁自立型補強構造の特徴として、内部補強材のブロック化が可能で、
予め工場での内作が可能となった。図1に示すように、
内部補強材は天井支持材を除けば、仕切壁を含む5面側壁に沿って
設置される縦型組立ばりだけとなる。
現場施工時間の短縮及び品質管理上の利点を図るために、
全150枚の縦型組立ばり(3m×10m)を
工場で製作して錆・傷が発生しないように8枚ごとに梱包
して大型トレーラを用いて現場に搬入した。
3.2 側壁工
側壁工は工期短縮のため、予めタンクの底板上で9枚のパネル板を
ブロック溶接し、クレーンにより吊り上げ組立作業を行った。
吊り上げ途中の風や振動による溶接部の割れを防止するために、
吊り上げ補強冶具を用いた。また、組み立てた側壁について、
内部補強架構を設置するまで仮の斜め支持材を用いて
転倒防止を行った。
トラック、トレーラー等で搬入可能の場合は、工場組立となりますが車載可能サイズ以上、
若しくは室内等の小さくても搬入が困難な場合は、現場組立も可能です。
当社で取り扱うステンレス材は、多種に渡りますので、最寄営業所へお問い合わせ下さい。
Ex)飲料用のパネルタンクで国土交通省仕様であれば、
SUS329J4L+SUS444という組合せとなります。
FRP等の異なる材料においても、取り換えは可能です。
固定ボルト等の仕様の異なる点は、現地調査をさせて頂き、
既存に合わせた設計をさせて頂きますので心配ありません。